大人の矯正
矯正治療で美しく健康な口元に
矯正治療は「見た目の美しさ」だけでなく、健康で長くQOLの高い生活を送るためにおすすめな治療法です。
成人矯正は小児矯正とは目的が異なり、歯を移動させて歯並びや噛み合わせを整えることがメインです。歯並びの状態によっては抜歯が必要ですが、安易に抜くことはしませんのでご安心ください。患者さん一人ひとりに適切な治療をご提案・ご提供します。歯並びや噛み合わせでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
マウスピース矯正（インビザライン）とは
マウスピース型の装置を使った治療方法です。装置が取り外し式で、かつ透明な見た目をしているため、人目が気になりません。また、装置が薄いことから装着中の違和感を抱きにくく、発音にも影響しないのが特徴です。
マウスピース矯正は「抜歯が必要な症例は非対応」であることがほとんどですが、インビザラインはそれに当てはまりません。抜歯が必要な症例であっても一時的にワイヤー治療と併用することで治療が可能です。
マウスピース矯正のメリット
- 矯正していることが周囲にバレない
- 見た目が透明で、間近で見られなければ気づかれません。固定式のワイヤー矯正にくらべると審美性はとても高いといえます。
- ワイヤー矯正よりも痛みを感じにくい
- 施術者の力の入れ具合によってその後の痛みが左右されるワイヤー矯正とは違い、歯が動く範囲が事前に決まっているマウスピース矯正は、治療中の痛みが少ない治療方法です。
- 取り外して食事や手洗いができる
- マウスピース矯正では、食事とお手入れの際は装置を外すことができます。食べ物で装置が破損する心配がないため、いつも通り食事を楽しむことができます。また、お手入れも今までと同じやり方でできます。
- 通院回数が少ない
- 食事の際に装置を外せるためトラブルがおこりにくく、1度に数か月分の装置をまとめて受け取れることから、メインテナンスの回数がワイヤー矯正より少ない傾向にあります。
- 金属アレルギーでも使用可能
- 装置に金属を使用しないため、アレルギーがある方でも安心して使えます。
当院で行うマウスピース矯正の種類
インビザライン
マウスピース型の矯正装置です。抜歯が必要な症例でも対応できます。5日〜10日に1回新しい装置に交換して歯を少しずつ動かすため、痛みを感じにくく、矯正治療でストレスになりがちな食事制限もありません。
インビザラインGO
部分矯正用のマウスピース型矯正装置です。全体矯正よりも治療期間が短く、費用も安く抑えられるのが特徴です。審美性が高い点や取り外しができる点など、基本的なメリットはインビザラインとほぼ同じですが、症例によっては半年程度で治療を終えることも可能です。部分矯正ではなく全体矯正が適切な場合もありますので、まずは一度ご相談ください。
治療の流れ
1矯正相談
簡単な診査を行い、現在の症状やその原因、治療法、費用などを説明いたします。ご不明な点や聞きたいことは、お気軽にご相談ください。初診相談の次は検査となりますので、矯正治療を希望される方は、検査の予約を入れて下さい。
2口呼吸から鼻呼吸へ促します
お口周りの筋肉を鍛えたり舌の位置を修正したりすることで、お口をポカンと開けている症状を改善し、鼻呼吸への切り替えを促します。
3精密検査
問診・視診・触診、一眼レフカメラにより写真撮影（顔面・口腔内）、歯列模型・分析、レントゲン検査（必要によりＣＴ検査）および分析、顎関節の検査等、精密検査を行います。
4治療方針説明
クリンチェックという矯正治療計画のシミュレーション動画をお見せいたします。今後の矯正治療がどのように進んでいくのか、治療方針をもとに実際にご覧いただけます。
5マウスピース矯正装着治療開始
歯を移動させる量が少ないケースであれば、数ヵ月で終わることもありますが、平均的な治療期間は1年半から2年ほど必要です。通院回数は通常の矯正装置よりも少なく済みます。
6保定期間
矯正歯科治療直後の歯は不安定で、元の位置に戻ろうとする性質があり、移動した歯が周りの組織で安定するまで、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用します。保定期間中は定期的に通院していただき、後戻りの症状がないかチェックします。
7メインテナンス
保定期間を終了して、歯および顎の位置が安定したら矯正治療は完了です。当院ではきれいで健康な歯とお口を保つために、定期的な健診を実施しております。虫歯や歯周病予防のために、ぜひご来院ください。
料金・治療期間
自由診療
費用：インビザライン 880,000円～950,000円（税込） / インビザラインgo（前歯部） 440,000円（税込）
治療期間：約半年～
マウスピース矯正の注意事項
矯正治療は治療法によって注意点が異なります。マウスピース矯正は自己管理が重要な治療法であり、怠ると計画通りに治療がすすまない可能性もあるため、注意が必要です。以下の点に気をつけて理想の仕上がりを目指しましょう。
- 1日20時間の装着
基本的に「食事」と「お手入れ」のとき以外は装置を装着した状態で過ごす必要があります。外している時間が長いと後戻りがおこりやすくなるため、注意しましょう。
- 交換時期を守る
1～2週間に1回のペースで使用する装置を交換します。早すぎたり遅すぎたりすると計画通りに歯が動かない可能性があるため、カレンダーなどに交換時期をチェックしておきましょう。
- 装着したまま食事をしない
食べ物の熱によって変形したり穴があいたりする可能性があるため、食事の際は必ず装置を外します。冷たい飲み物であっても色がついている場合は着色の原因になりますので、装着中は控えるか、装置を外してお飲みください。
- 丁寧なお手入れを心がける
唾液には、歯を自然修復させる「再石灰化作用」や、細菌の働きを弱める「抗菌作用」などの力がありますが、装置をはめている状態だと歯の表面に唾液が触れないため、それらの効果を得ることができません。しっかりとお手入れをして、磨き残しを減らすことが大切です。
- 治療の修正や追加が必要になる場合がある
しっかりと管理をしていても歯の動きには個人差があるため、途中でやり方を変更したり、追加したりなどで仕上がりまでの期間が伸びる場合があります。理想の仕上がりにするためには必要なことですので、予めご了承ください。
ワイヤー矯正とは
目立ちにくい矯正器具をご用意しています
ワイヤー矯正の欠点として「装置が目立つ」ことが挙げられますが、目に留まりやすい前歯には透明なクリアブラケットを使用することも可能です。中間から奥歯にかけては金属のメタルブラケットを使用しますが、大きくお口を開けなければそこまで目立つことはありません。
目立ちにくいワイヤー矯正をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
料金・治療期間
自由診療
費用：症例による
治療期間：約半年～
ワイヤー矯正の注意事項
ワイヤー矯正は固定式であるため、装置が外れたりワイヤーが折れたりするとその時点から歯が予定通りに動かなくなります。
治療期間を延ばさないためにも、以下の点に気をつけてお過ごしください。
- 食べ物を噛みちぎらない
食べ物を噛みちぎる行為は、装置の脱離やワイヤーの破折につながるため、よくありません。事前に一口大に切り、奥歯でゆっくり噛んで食べるようにしましょう。
- 装置のすき間を丁寧に磨く
装置があることで歯ブラシの毛先が歯の表面にあたりにくくなっているため、位置を確認しながら磨きましょう。1日1回はデンタルフロス（糸だけのタイプ）を使用して、歯と歯の間の汚れもしっかりと取ってください。
- 1日1回は装置の確認をする
お手入れのあとに鏡をみて、装置の脱離やワイヤーの破折がないかを確認してください。トラブルがみられた場合は、早めにご連絡・ご来院をお願いします。
- ワイヤーがあたって痛いときは早めにご連絡を
歯が動くと余分なワイヤーが奥歯の部分から飛び出ることがあります。粘膜に傷がつく可能性があるため、気づいたら早めにご連絡・ご来院ください。
矯正治療中の予防歯科
矯正治療中は、装置があることで通常よりもむし歯や歯周病の発症率が高くなります。磨き残しをできるだけ減らすためにも、歯ブラシは毛先があたる位置を確認しながら磨きましょう。
当院の予防歯科では、患者さんのお口の状態に合わせてブラッシング指導を行い、デンタルフロスの使い方なども分かりやすくお伝えしています。定期的に通院いただく際に専用の器具や機械を使ったプロフェッショナルケアも合わせて行いますので、メインテナンスは忘れずにお受けください。
